“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!
今日の食材は 「セミホウボウ」です。
セミホウボウはスズキ目セミホウボウ科セミホウボウ属の魚。
皆さん、知っていますか?
セミホウボウ。
おいらも図鑑ではよく見ていた。
が、実物を見るのは初めてだった。
その出会いは、いつもの大月町の道の駅だった。

こんなマイナーな魚が売られているなんて・・・
さ、さぞかし高い値段なのだろう・・・

へ?
200円?
そう、コイツの値段は200円だった。
すごいべ?
こりゃぁ、買わねばなるまい?
さあ、それでは早速・・・・・
観察しましょうね?
何?したくない?
そんな訳ないでしょ?
素直になりなさい♪
で?どこが見たいの?
んもうっ!
今、変な事想像したでしょ?
エッチなんだからっ♡
では顔から・・・
はいっ!

で、お口よ。
はいっ!

特に鋭い歯がある訳ではありませぬ。
ほほ?の部分。
はいっ!

何なのだろう?
ひげか? ひれか?

何なんだおまいわぁ~
ウキッ!
次は第一背鰭よっ!
はいっ!

では、第2背鰭。
はいっ!

いやんっ、第3背鰭。
はいっ!

おお、背鰭が3つもあるぞ。
しかしだな、WEB魚類図鑑では背鰭は4基あると記されている。
はて?4つ目はどこにあったのだろう?
どこか見逃しちまったようだな。
おいらとしたことが・・・
許ちてくだちゃいっ。
何?許さん?
いいもん、別にいいんだもんっ!
さあ、先へ進もう。
はいっ!
体表の様子。

はいっ!
尾鰭。

はいっ!
尻鰭。

はいっ!
腹鰭。

ちょっと、立ててみる。

はいっ!
胸鰭の様子。

なんだか2部構成になっております。
はいっ!
膜状の胸鰭部分の模様。

はいっ!

はいっ!
何か、体表の一部に突起?状のものがります。

ウロコの一部だろうか?

はいっ!
お腹の様子。

何だか中年のおっさんのようにでっぷりしたイメージだね。
そう、おいらと一緒・・・・
なんじゃと?
はいっ!
背中側の眺め。

ちなみに、この魚の体表は・・・・・
硬いっ!
この表現に尽きる。
まるでヨロイのようだ。
ウロコを取るとか、すき引きとか言う次元ではない。
さあ、頭を落とそう。

ぐぬぬぬぅ~~
包丁が入らんっ。
おいらは頑張った。
懸命に頭の付け根付近に包丁を立て続けた。
そっ、そしてついに・・・・
頭が落とせた?

ムキになったおかげで肝臓にまでザックリと包丁が入ってしまった。
おや?
なかなか立派な肝じゃないか?

とっかかりが出来ると包丁が入りやすい。
お腹の内側から刃を入れる事によって、お腹を割く事が出来た。
お腹の奥にあるモノは卵巣かな?

その後、お腹の中をキレイに処理。

さあ、基本的な下ごしらえは完了した。

ほれほれ。

でだ、これからどうする?
この、かったい表皮をどうすりゃいいんだ?
しばし、考える。
剥がすか・・・・・・・
肛門まで割いていた切れ目を尾っぽ付近まで包丁を入れ、その切れ目から指を入れる。
身と皮の隙間に指を押し込むようにして、皮をむいていく。

おんやぁ?
こっ、これは正解なんじゃ?
半身の皮むき作業完了!

とりあえず、切り出しちゃうかい?

皮の内側にはそんなに身肉はついていない。

はいっ、反対側の皮むき作業完了!

はいっ、背骨と背骨の残骸。

こちらが、切り出した身肉でございます。

腹骨と体側の骨の除去。

全部でこの量を確保!
死ぬほど歩留まりが悪い訳では無いね。

背と皮の間の部分には、うっすらと脂が乗っている。
それでは、刺身に切っていきましょう!
よいしょっ、よいしょっ!
さあ、完成だ。
ここまで長かったぜ。

そ、それでは早速・・・・・
いっただっきもぁ~す!
もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・・
おいちい♪
セミホウボウの脂は南方系な味わい。
あっさりとした脂だ。
味わいに近いのは、カワハギだろうか?
少し身が柔らかくなったカワハギに南方系の脂を乗せた味わい。
そんな感じかな?
ただ、今回が初めての体験なので、それが標準な味わいなのかは分かりませぬ。
無論、200円以上の価値は十分にあるだろう。
んごっ!
ちなみに、腹の身の部分と肝は煮物にしましたよ。
合わせた調味料に具材をぶち込んで煮るだけ。

煮汁に脂が浮いているのが分かります?
何?煮立ってから具材を入れる?
いいんだよ、そんな事は。
さあ、完成です。

そ、それでは早速・・・・・
いっただっきもぁ~す!
もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・・
おいちい♪
白身魚のクセに身が締まった感じだ。
肝は味わいは良い方かな?
でも、硬いんだな。
やはり、肝は柔らかい食感が好ましいね。
ウキッ!
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