“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!
今日の食材は 「ヒラスズキ」です。
ヒラスズキはスズキ目スズキ科スズキ属の魚。
さあ、今回のお魚はヒラスズキです。
関西や東京湾奥に近い千葉に住んでた頃はヒラスズキは特別な魚でした。
雑誌などでも、おヒラ様とか呼んでね。
でも、高知県西部ではごく普通の魚で、珍しい魚ではありません。
一般的なスズキの方が個体数が少ないくらいの勢いである。
無論、個人的な体感だ。
10月と言えば、スズキ系の釣りの最盛期と言っても過言ではない。
ホントだぞう~
で、釣り場は松田川の橋の下の下流側だ。
干潮直前に時合があり、場合によって連続HITするのだ。

この時、使ったルアーはマリアのブルースコード115のCタイプ。
これを流心にフルキャストし、結構な速巻きで誘う。

ヒラスズキが居れば、ガンガンと喰ってくる。
掛かった瞬間の手ごたえはたまりませんね。
これは釣り人でないと分からないですよね?
釣り人でない人には申し訳ない。
この通りだ。
んごっ!
何なんでしょうね?
人間が有する狩猟本能なのでしょうか?
ヒラスズキは一般的なスズキと比較し体高も高く、重量もある。
性格も異なり、スズキより荒々しいイメージです。
ほら、すごいでしょ?

淡水エリアにも侵入するものの、長期間滞在する事が無い為、泥臭い個体は居ません。
食材としても、とても優秀なのである。

ここ、高知県西部ではスズキ系はあまり珍重されません。
繊細な白身魚の味わいは馴染みがないのだろう。
このヒラスズキ、転勤族のおいらが各地小売りの売り場で、ほぼ見たことないことから一般的な市場には出回らないのだろうと思われます。
ちなみに、おいらは大手の小売業で18年間働いていた。
その間、ヒラスズキを店頭で目撃した事もありません。
遠い昔、博多のデパ地下の魚売り場で50cm程度のヒラスズキが5000円で販売されていたのを目撃したのみなのだ。
まさにデパート価格だよね?
50cmって1kgも無いんじゃないか?
値付けをいくらにしようが売り手の勝手だけどね。
納得した客だけが買うのだから。
でも、1kgあったとしてもキロ5000円だよ?
高級魚もいい所だね。
一般市場に出回らない事からすれば、高級魚なのかも知れない。
だからって、しょっちゅう喰っていると、特別感はありませんね。
一部サイトを見てると、タイに近いとか?書かれてますが、そうは思いません。
はやり、スズキはスズキですしね。
スズキ系の味わいです。
また,身が締まっているなどの記載もあります。
それは、魚の状態によりますよね?
当たり前の事だ、どんな魚も鮮度が落ちれば解硬していく。
ヒラスズキも、丸一日くらい時間が経てば、状態にもよるが締まった身質を堪能する事は出来ないだろう。
さあ、それでは捌いていきましょう。
釣獲してからおおよそ12時間経過しています。
シンクに転がるヒラスズキ。
一般的なスズキとは体形が全然違いますね。

まずはウロコを落とします。
同時にヌメリも極力落としましょう。

そして、頭を落とします。
白っぽいのは内臓脂肪ですね。

お腹の中から消化中の魚が出てきました。

ここまで消化されると特定できません。
内臓を抜き、お腹の中をキレイにします。
血っ気も歯ブラシ等で取り除きます。

2枚におろし・・・・・

3枚におろします。

腹骨をすきます。

今回は皮を引く前に体側の骨を除きますよ。

皮を引いてから、体側の骨を除くのがおいらのいつもの手順。
しかし、ヒラスズキの身肉の幅があり過ぎるので、先に体側の骨を除きつつ、身肉を細くしたかったんだな。
1匹は皮付きで保存。

で、もう1匹は皮を引く。

キッチンペーパーで水分を除きましょう。

保存しやすいサイズにカット。

さあ、後は切りつけるだけ。
よいしょ、よいしょ・・・・
出来たぁ~

ごく一部ですが。
さあ、それでは早速・・・・・
いっただっきもぁ~す!
もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・
んまいっ!
ほのかに脂も乗っており、食感も心地よく非常においちい♪
やはり、ヒラスズキを刺身で喰うなら食感が残っている内が良いね。
これは好みの問題では無い気がしますよ。
みんなも、ヒラスズキが釣れて、刺身で喰うなら鮮度の良い内に食べてみてね。
高鮮度のヒラスズキを調達するには漁師以外は、ほぼ釣りしかあるまい?
魚の食味は季節や、調達場所や、保存状態など複数の要因が絡むので一度の体験でそれが全てと思ってはいけませんよ?
ウキッ!
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