アカメの海鮮丼

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喰っちゃあいかんのか? へようこそ!
今日の食材は 「アカメ」です。
アカメはスズキ目アカメ科の魚。
学名は、Lates japonicus。
ここでは2010年以来の登場か?
今回のアカメは四万十川産。
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2013年、秋口の深夜に釣獲。
アカメは、「高知県レッドデータブック」上では、「環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類(EN)」の位置付け。
「ⅠA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」らしい。
で、「ⅠA類」というのが、「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」だそう。
ちなみに、「環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類(EN)」の中にシロウオなんてのもありました。
あの踊り食いするやつですね。
このアカメ宮崎県では県条例で採捕が禁止されている。
しかし、高知県では禁止されていない。
アカメを持ち帰ろうと、リリースしようと個人の自由なのです。
でもね、時折「よろしくない」とご意見いただく事があります。
おいらもかれこれ20年以上前から高知へ遠征し、高知へ移住まで果たした者ですから、そこいらの釣人より状況は分かっていたりします。
アカメは、「昔はあんなに釣れたのに、最近はめったに釣れない」という類の魚ではありません。
20年以上前から「めったに釣れない魚」で、現在も釣れっぷりは同じようなもん。
もっとも、30年以上前は・・・と言われたら、おいらも知らない。
最近?は、自動車専用道路の整備も進み、コンビニやその他施設が充実していますから、アカメ狙いの遠征組も増えたことでしょう。
逆に、昔より釣れているような印象すらある。
型はともかく。
四万十川を例にあげれば、ここ20年で汽水域の周辺環境は徐々に変わってきています。
赤鉄橋下のハゼの類はあからさまに数が減ったね。
昔、有名だったアカメポイントの井沢周辺も、昔大型台風通過時の洪水なんかで地形が大きく変わりました。
当時、あの場所のちょいと上流側にパワーショベル等の重機も入り、河川内に鉄板を打ち込まれたりもしたのです。
10年以上経った今は草木ボウボウで進入しにくいこと。
なかなかの生命力。
他にも、下流域の護岸は工事が入り、自然のままの川辺は減少。
海から国道56号線までの間に橋が2本もできました。
工事された護岸の一部はアカメの稚魚などを守る為のワンドって事になっていますが、仕切っていた木製の杭が朽ちると、進入してきた小型船のたまり場になってしまっています。
2000年代前半には、アカメ稚魚育成の為なのか時折アマモの束が川底に植えられていた事もありましたが、定着はしていないようです。
私が思うに、漁獲対象になっていない魚類の個体数減少は環境変化による所が大きい。
だからこそ、護岸工事を入れながらも形状を工夫してみたり、アマモを植えてみたりしたのでしょう。
釣獲による影響はそんなに大きなものではない。
その前に、アカメはそんなにバコバコ釣れる魚でも無い。
さすがのおいらも釣ったアカメを全て持ち帰っている訳ではない。
しかし、稚魚の場合はそうはいかない。
こちらは商売になってしまう。
そして、成魚ほど広範囲な移動をしない。
捕獲しやすい。
成魚に比べ、乱獲状態になりやすいと思われます。
ただ、どこで産卵するかも明確でない魚なもので、最も効果的な施策は何かと問われたら、不明となる。
水質の影響についても、浦戸湾内での釣獲実績からすると、それほどキレイな水質でなくとも生息できるとこが推測できる。
まだまだ色々あるのですが・・・・
そんな状況下のアカメなもので、リリース至上主義な方もいる。
無論、信念のある方なのでしょう。
しかし、第三者に同じ事を強く求める方もいると聞きます。
おいらは、釣場ではそういう方に出会った事は無いんですがね。
なかなかどうして、親切な人が多いのも事実。
妙な気遣いをしながら狙う、それがアカメ釣り。
今回は、ラパラのフォローティングマグナム18cmというルアーに喰ってきました。
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こんな大きなルアーで釣れるんです。
びっくり仰天ですな。
個体のサイズはは3kg程度で1日寝かせたものです。
さて、早速調理しましょう。
今日は海鮮丼にしますよ。
まずはウロコを落とします。
今回は包丁でそぎ落としました。
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で、頭を落とし、内臓を取り除きます。
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この内臓、煮つけると何気に美味しい。
内臓脂肪が結構ついています。
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で、お腹の中をよく洗います。
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3枚におろし、腹骨をすき取ります。
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そして、皮を引く・・・・
ちょっち、失敗。
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体側の骨を切り出します。
で、失敗した分の皮をコソコソとフォロー?
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一部は刺身で頂く。
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1~2日寝かせることと、やや薄めに切りつけるのが美味しく頂く為のポイント・・・と、個人的に思う。
酢飯を丼によそい、具材をトッピング。
アカメ、刻み海苔、ネギ、酢でふやかした昆布の細切り。
タレは醤油とみりんを1:1で割ったもの。
〇〇のタレなんていらない。
このタレをかけて完成!
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さて、それでは早速・・・・・
いっただっきもぁ~す!
もんぐもんぐ・・・もんぐ・・・・
んまいっ!
まあ、魚介類を寿司系にした段階で本能的にんまいと思ってしまうのかも知れないが。
でも、やはりんまいね。
アカメの食味については賛否両論あるが、どんな魚でも試行錯誤することが大切。

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