「喰っちゃあいかんのか?」へようこそ!
今日の食材は 「スルメイカ」です。
スルメイカはツツイカ目アカイカ科スルメイカ属のイカ。
ああぁ・・庶民の味方スルメイカ。
今回は長崎産です。
価格は1杯100円なり。
時折変な表示を見かける。
「お刺身になります」
ん?表示が無かったらお刺身にならんのか?
それともいちいち聞かれるのがめんどいのか?
そんな身近なスルメイカ。
いろんなお話がありますが、今回は寄生虫の話でもしましょうか?
まずはやっぱりアニサキス?
まあ、基本的には見りゃあ分かる寄生虫ではあります。
100%とはよう言いませんが。
近海の回遊魚にはたいがいいるもんだと思うべし。
いるのが普通と思うべし。
ちなみにおいらは昔某大学の水産学科卒なのだ。
単に魚が好きと理由だけで行っちまった。
うほっほ。
昔、マサバなんぞ解剖していました。
包丁でしかさばいたことの無いおいらはメスを握り締め違和感を感じたもんです。
そして、普通にいるんですなぁ・・・アニサキス。
我々アニーと呼んでました。
なんてかわいい呼び名なんでしょう。
みんなも言ってみ、アニぃ~!!
さてこのアニー、固体によるのでしょうがそんなに大きくは無いです。
イメージ2~4cmくらいすか?
くるくる円形になってへばりついています。
種類による。
ものの本によれば、内臓だけではなく筋肉中にもいるとか。
個人的な経験では、内臓~内臓と筋肉の境目の膜にやっぱり多く見られます。
一般的に寄生虫は卵から成虫になるまで、1つの宿主で過ごす訳ではありませぬ。
中間宿主と言われる宿主を経て、終宿主にたどり着きやっと成虫になれるのだ。
この中間宿主が複数ある場合、第一中間宿主、第二中間宿主などと呼ばれる。
アニーにとってスルメイカはこの中間宿主に当たるのだ。
ちなみに、終宿主はイルカやクジラetc。
人間は終宿主ではない。
まちがって、人間の体内に入っちゃった!
って感じですか?
この本来の宿主以外への進入を迷入と言う。
多くの寄生虫は本来の宿主に寄生すればその宿主を痛めつけることは少ない。
宿主が死ねば、自分も死ぬからねぇ。
もちろん全てそうとは言わない。
アニーが人間へ迷入すると場合によっては症状がでる。
多くは胃壁や腸壁に喰いついた時(どこまで喰いこんだらか存じませんが)激痛が走るそうだ。
やるな、アニー。
しかし、命まではとらない。
やさしいなぁ~アニー。
治療は摘出なのだとか。
迷入状態でアニーは何日生きるのか?
よくわかんね。
あとは、まず見ないことの無いニベリン条虫。
またテンタクラリア。
どっちがどっちか良く分からないが、ほぼ必ずいる。
が、害は無いそう。
その前に見れば分かるので、当然取り除くのだ。
今の世のなかこの条虫に文句を言う消費者がいるそうだ。
「あんたの店のスルメイカに虫がいるじゃないっ!!」
はあぁ?疲れるヤツだなぁ~
それが普通じゃ。
あほくさ、その程度のことで騒ぐヤツは魚介類喰うな。
少しは勉強しやがれ。
と、言うことでさっそくさばいていきましょう。
まずは真水でよく洗おう。
そして、頭をはずします。
つながっている部分を指で切り離しながら引き抜きます。
肝なども一緒にでてきます。
おうぅ!さっそく条虫が見えます。
きゃぁぁぁあ~~むうしぃがあぁいぃるぅうおわぁあああああぁぁぁ~~~
ウキッ!
さわいでみるのも楽しい?
ミミでも切り落としましょうか?
あちょっ!
さあ、皮をむこう。
はい、背骨を抜きます。
んで、内臓はずして皮をむきます。
さあ、またまた皮をむこう。
ゲソなんぞも皮をむきます。
胴については、包丁を入れます。
そして、ゲソも胴も軽くボイル。
肝は行方不明を防ぐ為、網へ入れてボイル。
ゲソはつまみにするか、包丁を入れて握る。
ボイルした肝は軍艦に。
胴は普通に切りつけて握る。
さあ、完成じゃ。
さっそく頂きましょうか?
まずは胴の部分。
もんぐもんぐ・・・完全な生より歯切れが良くあっさりしている。
ふんふんなるほど。
では軍艦。
もんぐもんぐ・・・ううぅっ・・濃厚だね。
ややクセあり。
でも、まあ旨いんじゃね?
好みによるか?
スダチなんぞ絞ったほうがいいかも知れん。
んごっ!
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