5月後半の大月町産ボラのあれこれ

“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!

今日の食材は 「ボラ」です。
ボラはボラ目ボラ科ボラ属の魚。

はい、ここではよく登場するボラでございます。
季節は6月後半。

冬場でもなんでもない。
でも、近所の海域では着臭とは無縁。

そこに太ったボラが居れば、事と次第によっては確保するのだ。

ボラは本来んまいのだ。
悪しき環境下に居るから着臭するだけなのさ。

無論、河川内に侵入する個体は淡水魚と同様なジオスミン様臭をまとうリスクがある。

河川でも、貧栄養河川であれば問題は無い。
影響する微生物が生息出来ない環境であればいいのだ。

ナマズやウナギなどを泥抜きするってのは、お腹の内容物を出す意味より着臭を取り除く意味合いが濃い。

着臭した魚もキレイな水の中である程度飼育すると、着臭が無くなるのだ。

ホントだぞう~

ブラックバスやアメリカナマズなんかも、キレイな湧き水などで一定期間飼育すれば着臭は無くなる。

しかし、ブラックバスは生きたままの移動は出来ない。

だから、食材としては調達した環境に大きく影響される。

個人的には、外来魚回収BOXではなく、外来魚泥抜き用生け簀の設置を望むね。

着臭の無いブラックバスは旨いよ。

さすがに、釣ったボラを泥抜きの為に飼育ってのは現実的ではないよね?
規模を業者的に大きくして、活かしてキレイな海域の生け簀へ輸送し、畜養。

これが良いね。

個人では無理じゃないか~

やはりそうか?

だから、釣獲エリアを選ぶしか無い。
結局、ここに戻ってくるのね。

そういう事で、近所で釣獲したボラを調理します。
太いボラでしょ?

太く、大きいボラは特にんまいのだ。

まずは、体表のヌメリを落としましょう。
ナイロンタワシでも金タワシでもなんでも良いです。

ボラ自体のボラ臭はヌメリにあります。
ヌメリを徹底して取り除けば、ボラ臭はほぼ無くなります。

神経質な人はエラの中のヌメリまで取り除けば完璧です。
どうせ頭は落としてしまうので、作業としては不要でしょうが。

その後、ウロコを落とし頭を落としましょう。

今回の個体は内臓がちょっとグロいね。
食性が主にデトリタスなもんで、大月町と言っても内容物は同じ?

富栄養水域では恐らくほぼヘドロのようなものが詰まっているだろう。

内臓を取り除き、良く洗います。
お腹の内側が黒いのは、腹膜が黒いだけで普通の事でございます。

浮袋を切り裂き・・・・

背側の血っ気を除きます。
個人的にハブラシを使用。

いやあ、さっぱりしましたね。
タオルなどで水っ気を除きます。

で、2枚におろし・・・・

3枚におろします。

お腹の内側の脂肪が分かりますか?

皮を引き・・・・

体側の骨は骨抜きで抜きます。
数本しかありませんからね。

これを切りつけて、お刺身の完成。

で、今回は続きがありますよ。

ボラといえば?
そう、ボラのヘソですね?

ね?

開いて、キレイに処理したボラのヘソがこちら。

アルミホイルの上にのせて、塩、コショウ、バターを乗せる。

これをオーブントースターで焼く。
はい、ボラのヘソのホイル焼き、バター風味でございます。

さあ、お次は・・・・
ボラのアラで味噌汁でも作りましょう。

鍋の中に水とボラのアラを投入!
はみ出してますね。

しばらくグツグツとアクを取りながら煮込みます。

で、アラを取り出し。

ボラスープです。
着臭したボラなら、恐怖の液体・・・・

これに味噌を溶いて出来上がり。
具がありません。

お椀にそそぎ、刻んだシソを浮かべます。
お庭に生えてたシソです。

やあ、1本のボラで色々楽しめますね?
楽しくない?

そんな事無いでしょ?

さあ、それでは早速・・・・
いっただっきもぁ~す!

では、お刺身から・・・・
もんぐもんぐ・・・もんぐ・・・

おいちい♪

少し脂が乗ってます。

さあ、ボラのヘソのホイル焼きを頂きましょう!
もんぐもんぐ・・・もんぐ・・・

おいちい♪

個性的な風味がある訳ではありません。
が、風味が無い訳でもない。

繊維質な歯ごたえ、淡い風味、バターの香り。
素敵だ・・・

でも、1個分しかないからね。
あっという間に完食。

かなすい。

最後にお味噌汁。
すぴぴぴ・・・・・

ふん、いかにもアラ汁って感じです。
特にボラだからってもんは感じないな。

着臭が無ければ、全て美味しく仕上がる。
それがボラでございます。

んごっ!

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