喰っちゃあいかんのか? へようこそ!
今日の食材は 「ナマズ」です。
ナマズはナマズ目ナマズ科ナマズ属の魚。
やあ、今回の獲物はナマズです。
まだ水温の低い4月に松田川で釣れました。
他の魚を狙ってたんですがね。
散歩のじいちゃんと話してたら釣れた。
「わしゃぁココのナマズを何度も喰ったが全然泥臭く無かったぞ」
「泥抜き無しでですか?」
「おうよ、持って帰って喰ったらええ」
100%は信用できませんが、太いナマズだったので持ち帰りです。
無論・・・・泥抜き開始!
うふふ。
ここ大月町だからなのか、水道水ダイレクトで問題無いんですよねぇ。
エビ類とかも問題無かったです。
大き目の発砲ケースに水道水&ブクブク。
フタは必須ですよ、重石もね。
よく飛び出すんです。
朝起きたら、飛び出してて乾燥してます状態なんて事も。
ちなみに、泥抜きってお腹の内容物を排出させるのが目的ではありません。
なんならエサやってもいいくらい、痩せないように。
体の中の着臭物質を代謝?させ、その着臭を取り除くのが目的。
淡水魚の着臭は藍藻類や放線菌の代謝によって産生される物質が原因とされています。
着臭した魚を洗浄水で飼育すると、その着臭は消失する事が実験で確認されています。
たまに”泥抜きは意味ない”との記述を目にしますが誤りです。
元々着臭要因の無い水域に生息する魚には不要ですけれど。
詳しく知りたい方は「魚貝類の生息環境と着臭」を参考ください。
と、いう事でしばらく生かしておこう。
そして、とある日。
下ノ加江川にスズキを狙いに行ったら・・・・
工事していた。
ま、まさかここにもコンクリ化の波が?
うううぅ・・・なんて事を。
堰を見に行くと、ここは普通だった。
ま、工事は一時的なものでしたがね、結果的には。
よかった、よかった。
ちょっとスズキは絶望的?
でも、ナマズなら釣れるかも。
そして、ぼくちんは見事に釣ったのら。
へ?何?小さいじゃと?
やかましいわ!
その通りじゃ。
やんや言うな。
ここのナマズは天下一品。
泥抜き不要の素晴らしい食材さ。
泥抜き中のナマズと合わせればソコソコのボリュームになるだろう。
よしよし・・・・
さあ、2匹のナマズを確保したぞなもし。
小さい言うな!
片方がでかいって言いなさい。
ぷんぷんっ!
さて、ざっくりとヌメリを流し、まな板へ固定。
バタバタ動きますので、脳天へハンマー攻撃。
氷水に放り込むって手段もあり。
でも、めんどい。
大きな卵巣がありますな。
グリーンです。
グリーン♪グリーン♪
ナマズにぃ~はララ♪ミドリのらん~そぉ~う♪
これ、歌わんかいっ!
さあ、挌闘しつつ3枚おろしが完了し、腹骨をすき、皮を引きました。
やあ、はしょった・・・画像無いもん。
エッジの黄色い部分はナマズの脂肪です。
2015年には近大がウナギ風味?のナマズを完成したらしいですね。
違ったっけ?
でも、基本的にナマズの脂肪はこのエッジ部分についています。
だから、身肉自体は脂ギッシュな事はありません。
どちらかと言えば、サッパリしています。
大型のナマズをかば焼きにしても、脂肪部分とメインの筋肉部分の差が激しい為イマイチなのです。
だから、かば焼きには小型のナマズの方が旨いと思いますよ。
近大はこの部分を解消したという事ですね。
喰ってみたいものですね、無論無料で・・・・ムリか?
誰かおごっちぃ。
で、今回は天丼にします。
このナマズちゃん。
天ぷらにすると絶品です。
カリっとした衣にふわっとした身が・・・
さあ、ナマズを味わい尽くすには、かけるタレも重要。
無論、ナマズのアラからダシを取り、作成します。
まずは、アラを素焼きにします。
その後、醤油、みりん、砂糖で調味し水を加えて煮詰めます。
少しトロミがついてきたら、アラを引き上げ。
あとは好みに合わせてさらに煮詰めます。
要はウナギかば焼きのタレと同じです。
何?市販品を使う?
そんな味気ないもの捨ててしまいなさいっ!!
さあ、タレは完成した。
次は天ぷらだ。
ナマズの身肉を適当な大きさに切り付けます。
そして、衣をつけ揚げるっ。
丼にごはんをよそい・・・刻み海苔を敷き詰める。
天ぷらを乗せ、タレをかけまわします。
さあ、完成です!
へ?どんぶりが中華風?
いや、無意識に作ってたらこうなったんだ。
気にするでない。
あるがままでいいじゃないか?
ここは作られたTVの世界じゃないぞ、現実の世界だ。
あんな影響力の大きいTVなんかで、正直に不味いなんて言えないでしょ?
不味くても、”旨いっ”って言うしか無いじゃない。
だから、たまに”これホントに美味しいっ!”とか発言する訳。
本気で旨かったんだろうね。
じゃあ、日頃のあなたの食レポって何よ?って事さ。
そう、それは作られた世界なのら。
ふぅ~長い言い訳じゃった・・・
さあ、早速頂きましょう!
もんぐもんぐ・・・もんぐ・・・・・
んまいっ!
やっぱりナマズはんまいっ!
タレ系と海苔の相性も抜群だ。
いやあ、んまいそなもし。
まあ、手間と言えば手間だね。
普通の主婦が出来る芸当では無いのかもしれない。
ちなみに、ナマズのヌメリを完全に取ってから調理したい人は、熱湯に瞬時にくぐらせるか、熱湯をかけるかがおすすめ。
無論、熱湯処理後は即、冷水へ入れ熱を取る。
すると、ヌメリは変性を起こすのか体の表面で固まりタワシ等でこすればキレイに無くなります。
お腹部分は意識的に丁寧に処理しないとしつこいですがね。
もうね、台所用洗剤のCMのようにキュイキュイします。
もうこれであなたもナマズのヌメリとはおさらば。
ただし、加熱しすぎるとダメなので慎重に・・・皮が変性起こさない程度にしよう。
塩を振ってこするとか時間かかりまっせ。
ふんっ!
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