シログチの刺身

“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!

今日の食材は「シログチ」です。
シログチはスズキ目ニベ科シログチ属の魚。

またまた、2008年の記事・・・・
だって・・・だって・・・だってなんだもん ♡

さて、このシログチ、イシモチと呼ばれたりもしますな。

また、浮き袋を鳴らして音を出すことから単にグチと呼ばれることもあります。

あんまり高級魚という印象はありません。

そして、鮮魚として丸で店頭に並んでいるものをここ大坂では見たことがない。

まあ、いつものように鮮度の良いものが流通していないのとともに、店頭に並べた所で消費者は喰い方が分からないのだろう。

そんな中でも時折店頭で見かけるシログチの状態はどんなものなのだろう?

ウロコは落とされ、内臓は出され無残な姿でパックされています。

今回のものは大・小で2匹になってパックされていた。

そのお値段298円・・・の半額・・・ウキッ。
どうせなら大×2匹にせんかい!

ああ、いつものように鮮度が正確にわからん。
もっとも、この状態がイマイチである事を意味しますが・・・

ま、ここ大坂で極上の鮮度を求めているわけではアリマセン。
生食できるか?

ココが問題。

お金を出せばいい魚が手に入るじないかって?

そんなことはどこへ行っても同じ事だし、そんな事を求めている訳じゃあない。

高級魚じゃなくたって鮮度がよければ美味しく生食できるのだよ。

カタクチイワシだって鮮度がよければ刺身で美味しく喰えるのだ。

まあ、カタクチイワシは足が速いですがね。
問題は消費者がそれを求めないことだ。

漁師町にここ大坂に並んでいる魚をそのまんま持っていったらきっとまったく売れないよ。

鮮度悪いもんね。

そんな選択肢しかない中でずっと生活してりゃあアレが普通になっちまうんだね。

”普通の世界”を知らない。
若干話がそれましたね。

さて、このシログチ、水分が多い。
可食部100gあたりの水分の割合はおおよそ80%です。

天然マダイはどのくらいかと言うと約72%です。
なんと8%も違うのです。

鮮度が下がって、細胞がヘタレばヘニョヘニョかもよ。
ああぁ~鮮度の見極めが勝負所だ!

にもかかわらず、大坂では上記のような状態だ。
が、他に選択肢が無い。

宝くじを買うようなもんだ。
アタリか?ハズレか?

その結果は・・・・・あうあうぅ~
さあ、気を取り直して捌いていきましょう。

まずは、頭を落とします。

その後、うっとおしいので腹の部分を切り落します。

腹の中の背側の部分をよっく洗います。

血っ気を残さないようにきれいに洗います。
3枚におろしていきます。

その後、皮を引いて体側の骨を切り落すとこんな感じです。

何とか生食できそうなレベルです。
適当な大きさに切りつけ、皿に盛ります。

完成どす。

さっそく頂きませう。
モグモグ・・・モグモグ・・・

わずかに魚の特徴が香ります。
おいちい。

149円にしちゃあ上出来だい。

気軽に魚を生食したいのに、鮮度の良い魚が店頭で入手できない苦悩が分かります?

高級魚でなくていい。
大衆魚で良い。

鮮度の良い魚を提供してくれい。
ま、ムリかね?

小売りは、需要が無いと供給しない・・・
そう、ここ関西では鮮度の良い大衆魚は求められていない・・

かもしれない・・・

んごっ!

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