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今日の食材は 「タイリクスズキ」です。
タイリクスズキの分類って日本ではどうなんでしょう?
このタイリクスズキは日本の固有種ではなく、原産地は黄海、渤海沿岸、東シナ海と北部南シナ海の中国大陸沿岸とされています。
このタイリクスズキ、外来生物法では要注意外来生物リストに載っている生物なのら。
要注意外来生物リスト:魚類(詳細)
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_gyo.html#14
タイリクスズキは、養殖の為に海外から移入されたもの。
なぜに?わざわざ海外からスズキ?を移入するのか?
それはね、成長がいいから。
掛かるコストが違うのよ。
日本の魚は成長が悪い種が多いようで、海外ものを養殖する事がある。
イサキなんかも、移入した種を養殖していた。
もう、産卵から種苗生産まで可能で、完全養殖OK。
実はアジなんかも種苗を海外から移入し、蓄養する事もある。
国内に流通させる段階では国産となる。
私の淡い記憶では、国内で半年以上蓄養したものについては国産の表示が認められている。
間違っていたら申し訳ない。
WEB上の情報には明記したものがなかなか見当たらない。
都合が悪いことなのだろうか?
アサリの記載はあったね。
最も、完全養殖になると、遺伝的には外国ものでも、生産から出荷まですべて国内なので国産になるわね。
だから、国内では見たことも無いような魚でも、国内で完全養殖すれば純粋な?国産となる。
そんな、海外から連れてこられた遺伝子が外国な魚達。
さぞかし、厳重に管理されているかと言うと、そうでもない。
移動時に漏れたり?選別時に逃がしたり?網が破れる等の事故が起きたり?
様々な要因で100%外に逃げないようにする事は出来ない。
最も、商品になるような通常の成魚は養殖業者も逃がしたくは無い。
だがら、懸命に維持作業を日々行う訳だ。
このタイリクスズキに初めて出会ったのは、おいらが学生の頃。
1990年前後。
静岡県の沼津市を流れる狩野川でルアーを投げていた時。
掛かって来たんだな。
40cmくらいのセイゴサイズだ。
幼魚時代には、普通のスズキんも背鰭周辺に斑点があるものなんだが・・・
この時のスズキ?には、大き目の斑点がそこかしこにあった。
当時は情報が少なく、おいらの知識も赤子のようなものだった為、病気の個体ではないのか?と思ったくらい。
この日は、もう1匹、同サイズを釣った。
今になって考えたら、あれはタイリクスズキだったんだな。
ホシスズキとも呼ばれる。
そんなタイリクスズキ、現在もあちこちに出現している。
今回釣獲したのは、高知県は宿毛市を流れる松田川の河口域。
11月のお話。
この日はタイリクスズキ以外にもヒラスズキが釣れた。
タイリクスズキのサイズは89cmだ。
かぁ~~!! おすぃ、あと1cmで90cmではないか。
でも、なかなかのサイズだべ?
うぉっほん! うぇっほんっ!
あへっ♡
さあ、まずは形態観察しましょうね?
・・・しましょうね?
ああぁ?
もんくあんのかぁ?
泣くぞ!こらぁ?
ああぁ?
えっく、えっく・・・
何?みちくれる?
それでは、さっそく・・・・
はい、全体。
はい、顔。
おとなしそうな顔ですな。
膨らみを押さえると、少し締まった顔に・・・
タイリクスズキは、吻が短いのが特徴。
吻ってのは簡単に言うと、鼻っ面の部分さ。
はい、第一背鰭。
はい、第二背鰭。
はい、尾鰭。
はい、尻鰭。
はい、腹鰭。
はい、胸鰭。
たのちかった?
よかった♡
ウロコを取り、頭を落とします。
その後、腹を切り、内臓を取り出す。
むむむ・・・生殖腺が見えます。
まだ小さいな。
仮に繁殖をしているとして、産卵期は春先か?
よくわからん。
浮袋を引っぺがし、中をよく洗おう。
背骨のキワに包丁を入れると、洗いやすい。
いやあ、さっぱりしましたな。
で、3枚におろしていきます。
はい、3枚おろし完了!
腹骨をそぎ取ります。
そして、皮を引く。
体側の骨を切り取ります。
切りつけて完成!
普通のスズキと何ら変わりなし。
早速頂いてみましょう!
もんぐもんぐ・・・もんぐ・・・
スズキだね。
普通においちいって感じ。
季節の問題もあろうが、脂は乗っていない。
タイリクスズキの旬っていつなのかな?
昔、初夏の四万十川で釣ったタイリクスズキは脂が乗ってたな。
初夏が旬かな?
んごっ!
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