12月中旬の高知県産マエソの刺身

“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!

今日の食材は 「マエソ」です。
マエソはヒメ目エソ科マエソ属の魚。

さあ、時折登場するエソでございます。
このエソの類、いっつも分類で悩む。

何せ、よく似ているのだ。
マエソ、トカゲエソ、ワニエソ。

一体どれなんだ?
わからん。

今回は真面目に?同定に取り組んでみよう。

で、まな板のサイズが45cmだ。
と、言う事は魚のサイズは55cm~60cmって所か?

マエソ、トカゲエソはモノの本では55cm~55cm。
ワニエソは75cmにもなるらしい。

しかし、大きさでは同定出来ない。
他に何か無いのか?

某有名サイトでは側線鱗数が・・・・
などとの記載がある。

んなもん調べられるかい。
いや、めんどくさい。

ほ、他には・・・・

お?手持ちの本の中に・・・
「ワニエソは大型の雄の背鰭の第二柔条が糸のように伸びる」とある。

なんだと?
雄だけ?

まあいい、コイツの背鰭はどうか?
こっ、これは・・・

背鰭の柔条?の2本目が長いではないか?
コイツの正体はワニエソだ。

長い闘いだった。
しかし何だな、雌だったら分からなかって事になるな。

さあ、同定は終わった。
自信をもって言おう!

この魚はワニエソでございますっ!

で、でもな「糸のように伸びる」とあったが・・
糸のようではないな・・・

ん?何々?ワニエソは尾ビレの下の縁が黒い?
黒いか?

黒いか?

んんんん・・・そんなに黒くないな。
じゃっ、じゃあ、コイツはマエソなのか?

分からん、わからんぞ。
こっ、今回はマエソって事にするっ!

ああ、中途半端でごめんよ。

ちなみに、高知県西部の福良川河口付近での釣果だ。

ここは、あまり大きなエソは釣れないのだが、珍しく釣れたのだ。
無論、喰うのであります。

はい、キャッチ。

で、好奇心旺盛な皆さんの為に改めて観察しましょう~
うれぴい?

はいっ、全体像。

はいっ、第一背鰭。

はいっ、胸鰭。

はいっ、腹鰭。

はいっ、尾鰭。

はいっ、尻鰭。

おおっと、釣り場で撮り忘れ。
はいっ、第二背鰭。

第二背鰭?
脂鰭との記載が多いな・・・・

今まで意識して無かったが、脂鰭の定義って何だ?
サケ、マスのそれは脊髄反射的に脂鰭って認識だったけど。

他の魚で脂鰭って・・・
意識した事が無かった。

軽くネットで調べても、サケ・マスやアユの話ばかり。
あと役割とかね。

で?定義はよ?
よくわかんない。

察するに「棘条や軟条の無い肉質の鰭」と言う事だろう。
推測ですいませぬ。

さあ、それでは解体していきましょう~

まずはウロコを落とす。
エソのウロコは取りやすい。

頭を落とし・・・
お?お腹の中に何やら魚が・・・・

なんだろう?これは?

カマスっぽくない?
んだんだ。

肝臓もなかなか立派なもんだな。
はい、表?

はい、裏?

お腹の中はこんな感じ。

内臓を除いた後の血っ気は残すとニオイの原因になる。

キレイに洗おう。

ふんっ!

はい、3枚におろし・・・

腹骨をすき取ります。

ここから、根性で身肉内のY字状の骨を抜いていく。

はい、骨抜き修了・・・・

その後、皮を引き・・・・

切りつけ&盛り付け。

マエソ?やワニエソ?は、鮮度が良い状態ならとても食感がよく思ったよりおいちい。

ホントだぞぅ~

そそれでは、早速・・・・
いっただっきもぁ~す!

もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・・

おいちい♪

エソ類の生食は鮮度が命。
Y字の骨をすべて抜く根性があるなら是非お試しください。

最近、寝かせるのが流行っているが、エソはやめとけ。

ウキッ!

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