夏場のボラの皮付きの刺身

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喰っちゃあいかんのか? へようこそ!
今日の食材は 「ボラ」です。
ボラはボラ目ボラ科のお魚。
さあ、今日も?頑張って更新だ。
今回も7月のお話。
世間一般にボラは冬が旬で、それ以外は臭いなどの表現が多い。
果たしてそうなのか?
ほんとぉ~かぁ~?
ぜったいかぁ~?
そもそも、ボラが臭いってのは何がどのように臭いと言っているのか?
まずはソコからだ。
ボラは、なかなかの体臭を持っている。
そのニオイを嗅げば、一発でボラだと分かるニオイ。
そりゃぁ魚ですもの、ニオイはあります。
どんな魚にもニオイはある。
しかし、このボラのニオイは鼻腔にツンと来るなかなかパンチのあるニオイだ。
でもね、ヌメリを取り除けば、そのニオイはほぼ消えます。
カラダはタワシや金タワシでこすれば、比較的簡単にヌメリは落とせます。
水を流しながら行いましょう!
そして、エラの部分。
ここはハブラシ等でガシガシこすればOK。
エラ側から突っ込んで、ゴシゴシ。
口から突っ込んで、ゴシゴシ。
上も下も、右も左もゴシゴシ。
コレも水を流しながら行いましょう!
おほぉ~う、完璧だ。
そして、身肉や脂肪に蓄積される着臭要因。
水質汚濁が原因の場合、どうしようも無い。
ボラは知ってのように?海底のドロ等を喰らい、その中の有機物を栄養源にしている。
無論、それが全てではありませんが。
汚濁エリアでは、それがヘドロに近い場合もある。
海底に堆積した汚濁物質を体内に取り込んでいるようなもの。
実際に、そのようなエリアのボラを解体してみると、腸管内からはヘドロ状のものが出てくる。
その取り込んだ汚濁物質が身肉及び脂肪に蓄積するメカニズムまでは存じませんが、マダイで鉱油を用いた実験では、500ppmの濃度で1日で着臭する等の実験結果が存在する。
積極的に汚濁物質を取り込む行為を行うボラならば、他の魚以上に着臭しやすい事が像像出来る。
ボラは汽水域を好む魚である。
河口や河川の中流域で見かける事が多い。
淡水域で生活する魚はドロ臭い事が多い。
これは、汚水が流れ込んでいないようなエリアでも同様。
したがって、人間による水質汚濁が原因ではない。
藍藻類や放線菌の代謝産物であるgeosmin等が原因である事が多いらしい。
魚のエラを通して体内に蓄積されるという。
これがが原因とするなら、淡水の影響を受けにくいエリアなら、その影響を受けない事になる。
そして、その活動が弱くなる冬場なら影響は小さくなるのではないか?
根本的な旬の話もあるが、寒ゴイや寒ブナ、寒ボラが臭みが無くて美味しいと言われるのは、geosmin等の影響が小さくなるからではないだろうか?
仮に藍藻類が原因として、それらが住みにくい環境とは何だろう?
常に流れのある環境や、貧栄養河川とはならないだろうか?
そして、淡水の影響を受けにくい場所。
根本的に、通常の海水魚には淡水魚的なドロ臭さは無い訳だから、海水中の藍藻類は原因にならないはずだ。
そういう環境下のボラならば、泥臭さは無いはず。
そういう環境とは・・・・
周辺に侵入出来るような河川が存在しない場所。
河川が存在しても、貧栄養河川である事。
総合的に考えると、身肉に着臭の無いボラを調達出来る環境は・・・・・・
“汚濁エリア以外の、河川の影響がないか、あっても貧栄養河川である海域”となる。
こいうった環境下であれば、夏場であっても身肉に着臭した個体は存在しない事になる。
さて、実際はどうなんでしょう?
今回の獲物は近所の海で釣獲したものです。
小さな流れ込みがありますが、清らかな流れです。
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この時期のボラは、降雨があり淡水の流入量が増加すると、何故か興奮する?
群れの密度が上がり、バシャバシャいっている。
しかし、こんな時、他の魚の活性も上がったりする。
ここでボラカケを投入すれば、入れ掛り状態。
しかし、ヒラスズキ釣りたい。
両方は中々満たせないのであります。
ま、今回についてはヒラスズキにフラれたので、ボラカケでGET。
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さあ、生食しよう!
刺身だ、刺身だ、わ~い!
あへっ♪
中々太いぞ今回のボラは。
さあ、まずはヌメリを取り、ウロコを落とそう。
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頭と内臓を取り除きます。
ほらほら・・・お腹の内側に脂肪がたくさん付いています。
冬場ではありませんぞ。
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ま、晩秋ほどではありませんがね。
キレイに洗い・・・
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3枚におろします。
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腹骨をすき。
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体側の骨を骨抜きで抜きます。
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そして、皮目をバーナーで焼いてみた。
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その後、切りつけ。
おう、少し焼きが甘かった感じだ。
さ、完成したぞ。
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そ、それではさっそく・・・・・
いっただっきもぁ~すっ!
もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・・
んまい・・・
夏場だから臭いなんてありゃしない。
やはり、ボラの身肉が臭いってのは、生息環境によるものだね。
ウキッ!

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