“喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!
今日の食材は 「マエソ」です。
マエソはヒメ目エソ科マエソ属の魚。
さあ、時折登場するエソでございます。
このエソの類、いっつも分類で悩む。
何せ、よく似ているのだ。
マエソ、トカゲエソ、ワニエソ。
一体どれなんだ?
わからん。
今回は真面目に?同定に取り組んでみよう。
で、まな板のサイズが45cmだ。
と、言う事は魚のサイズは55cm~60cmって所か?
マエソ、トカゲエソはモノの本では55cm~55cm。
ワニエソは75cmにもなるらしい。
しかし、大きさでは同定出来ない。
他に何か無いのか?
某有名サイトでは側線鱗数が・・・・
などとの記載がある。
んなもん調べられるかい。
いや、めんどくさい。
ほ、他には・・・・
お?手持ちの本の中に・・・
「ワニエソは大型の雄の背鰭の第二柔条が糸のように伸びる」とある。
なんだと?
雄だけ?
まあいい、コイツの背鰭はどうか?
こっ、これは・・・
背鰭の柔条?の2本目が長いではないか?
コイツの正体はワニエソだ。
長い闘いだった。
しかし何だな、雌だったら分からなかって事になるな。
さあ、同定は終わった。
自信をもって言おう!
この魚はワニエソでございますっ!
で、でもな「糸のように伸びる」とあったが・・
糸のようではないな・・・
ん?何々?ワニエソは尾ビレの下の縁が黒い?
黒いか?
黒いか?
んんんん・・・そんなに黒くないな。
じゃっ、じゃあ、コイツはマエソなのか?
分からん、わからんぞ。
こっ、今回はマエソって事にするっ!
ああ、中途半端でごめんよ。
ちなみに、高知県西部の福良川河口付近での釣果だ。
ここは、あまり大きなエソは釣れないのだが、珍しく釣れたのだ。
無論、喰うのであります。
はい、キャッチ。
で、好奇心旺盛な皆さんの為に改めて観察しましょう~
うれぴい?
はいっ、全体像。
はいっ、第一背鰭。
はいっ、胸鰭。
はいっ、腹鰭。
はいっ、尾鰭。
はいっ、尻鰭。
おおっと、釣り場で撮り忘れ。
はいっ、第二背鰭。
第二背鰭?
脂鰭との記載が多いな・・・・
今まで意識して無かったが、脂鰭の定義って何だ?
サケ、マスのそれは脊髄反射的に脂鰭って認識だったけど。
他の魚で脂鰭って・・・
意識した事が無かった。
軽くネットで調べても、サケ・マスやアユの話ばかり。
あと役割とかね。
で?定義はよ?
よくわかんない。
察するに「棘条や軟条の無い肉質の鰭」と言う事だろう。
推測ですいませぬ。
さあ、それでは解体していきましょう~
まずはウロコを落とす。
エソのウロコは取りやすい。
頭を落とし・・・
お?お腹の中に何やら魚が・・・・
なんだろう?これは?
カマスっぽくない?
んだんだ。
肝臓もなかなか立派なもんだな。
はい、表?
はい、裏?
お腹の中はこんな感じ。
内臓を除いた後の血っ気は残すとニオイの原因になる。
キレイに洗おう。
ふんっ!
はい、3枚におろし・・・
腹骨をすき取ります。
ここから、根性で身肉内のY字状の骨を抜いていく。
はい、骨抜き修了・・・・
その後、皮を引き・・・・
切りつけ&盛り付け。
マエソ?やワニエソ?は、鮮度が良い状態ならとても食感がよく思ったよりおいちい。
ホントだぞぅ~
そそれでは、早速・・・・
いっただっきもぁ~す!
もんぐもんぐ・・・・もんぐ・・・・
おいちい♪
エソ類の生食は鮮度が命。
Y字の骨をすべて抜く根性があるなら是非お試しください。
最近、寝かせるのが流行っているが、エソはやめとけ。
ウキッ!
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