キビナゴの造り

”喰っちゃあいかんのか?” へようこそ!

今日の食材は「キビナゴ」です。
キビナゴはニシン目ニシン科キビナゴ属の魚。

今回のキビナゴは愛媛県産。

1パック100円。
ほう、関西にしてはやっとまともな価格で販売さてている。

買ってみましょうか?
鮮度もそんなに悪くなさそうです。

キビナゴの産卵期は一般に春~初夏とされています。

このキビナゴ、どうも外洋を好むようで内湾にしか面しない地域ではあまり見かけません。
まあ、生息していないワケですから、食す文化が無いことになりますね。

よって、遠方から取り寄せてもあまり売れないのかも知れない。
見かけない魚は食し方の提案が無ければ売れない。

ごく、当たり前のこと。
販売側はどこまで提案できていますかねぇ?

販売員に知識が無いですからねぇ。
南九州では、このキビナゴを開きにして刺身で食べます。

ここ近畿圏ではキビナゴは適正価格(消費者視点で)で販売されることはめったにありません。
個人的には、高知へ行った際にスーパーで買って喰っています。

価格は関西圏の価格のおおよそ半額程度。

ここ大阪は和歌山が目の前なのだが、漁獲が無いからなのか?物流体制が整っていないからなのか?和歌山県産なんて見たことが無い。

ま、いろいろ事情ってもんがあるのでしょう。
もしかしたら完全に「地産地消」で、和歌山県内で全て消費されてたりして。

さあ、今回はお造りにしますよ。
さっそくはじめましょう。

まずは、真水でよく洗います。
ボールに水を張って、その中で洗うとやりやすいでしょう。

その後、頭を落として内蔵を出しお腹の中をきれいに洗います。

   

ここまでの作業をひとまず淡々とこなしていきます。
全て出来たら、キビナゴを手開きしていきます。

さすがに、この大きさでは包丁での調理は効率的ではないです。

 

腹側から指を差し込み、背骨にそって爪を入れいていきます。
そのまま尾の方へ向かって開いていきます。

片方の開きが終わったら、頭の方の骨を掴んで尾の方に向かって背骨を取り外していきます。
思ったより簡単ですよ。

尾を残したければ、尾の手前で骨を切り離します。
爪で切れます。

ぷちっ!

腹鰭などの小さな骨すら気になる方はプチッっと取って下さい。
簡単に取れます。

しかしまあ、購入価格は安いけど個体が小さくかつたくさんあるから結構な手間です。
造りになった商品が高いワケだね。

ほとんど手間賃だろう。
さて、全て開き終わったらキッチンペーパーなどで水分を切っておきます。

それこそ1匹1匹行います。
”べちゃっ”となったら台無しでっせ。

キッチリ水分を取ったら、皿に盛り付けます。

はひぃ~・・終わった。
やっとでけた。

なかなか結構な量でっせ。
これで100円。

この状態の商品買ったら、おそらく1/4の量で598円ってとこでしょう。
小料理屋で喰ったらもっと高い。

598円×4=2,392円なり。
自分で作れば100円じゃ。

「今日はタマゴが安いのおぉ~」
「へぇ~いくら安いんだい?」

「いつもパック168円のタマゴが今日は98円なのぉ~」
「へぇ~70円得するんだあ・・・・・」

「じゃあ魚も自分でお刺身作ったらもっと節約できるよね?」
「えぇ~魚触りたくないしぃ~、お刺身はパックで売ってるしぃ~」

んん~世の中こんな感じぃ~・・自己満足節約主婦急増中なり。
さあ、それでは100円のキビナゴの造りを頂きましょう!

もんぐもんぐ・・・んまい!

単純ストレートな脂の旨みではない、魚のもつ淡い風味と旨み。
感じ取れますか?

ウキッ!

刺身のこと知りたかったら、これを読むべし。
さしみの科学―おいしさのひみつ (ベルソーブックス)
探せば図書館にもあると思うよん。

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